7.12.2010

月と太陽が重なるとき

強い風に追い立てられるように雲が流れていき、むかえた日食。
これまで何度も見てきた日食にもかかわらず、太陽がかけ始める前から背筋に例えようもない感覚が走り始め、前進の続々感が止まらなくなってくる。
自分が立っているこの地球から太陽まで一直線。その間に月が少しずつ少しずつ進入してくる。太陽を月が蝕み始めるにつれ、意識が自分を離れて宇宙の中の地球・月・太陽を感じ始めてくる感覚。


太陽と月が完全に重なりダイヤモンドが輝き、翼を広げたようなコロナが広がるにつれて、その感覚、覚醒するような感覚は最高潮に達する。
まさに皆既日食は”見る”のではなく”感じる”現象だ。
これから何度も何度も皆既日食を追いかけ続けるだろう。
そして、その1回1回が最高の皆既日食、最高の体験だ。
月と太陽が重なるとき、意識が宇宙に広がっていく。
宇宙の中のひとり。
@Earth.

2 件のコメント:

  1. 日蝕が起こるとき、周りが暗くなったり、気温が下がったり、風が吹いたりと聞きますが、まさに体感するイベントなんですね。

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